ストリームス Magazineバックナンバー

┃ストリームス Magazine┃ 2014/8/10発行 第235号

「ストリームス Magazine」は、毎月10・25日発行です。
■□ 今回は「古くから伝わるデザインの原則『白銀比』と『黄金比』」などの情報をお届けします。 □■

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先月から、お台場の日本科学未来館でユニークな企画展が開催されています。
タイトルは「トイレ? 行っトイレ! 〜ボクらのうんちと地球のみらい」です。
今月2日には来場者数5万人を突破しており、話題を集めています。

「恥ずかしがらずに、トイレの話をしよう!」と謳われている同展では、トイレにまつわるさまざまな展示や体験コーナーが設けられています。
ふだん何気なく使っているトイレの仕組みや、地球環境の問題などを、楽しく、分かりやすく体感しながら理解できるような工夫が散りばめられています。

なお、同展の開催は10/5まで。8/31までの夏休み期間は毎日開催されています。
当たり前すぎて、トイレについて思いを巡らせる機会はなかなかないと思います。
お盆休みの方も多いかと思いますが、ぜひとも足を運んでみてはいかがでしょうか。

●[企画展「トイレ? 行っトイレ! 〜ボクらのうんちと地球のみらい」]
http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/toilet/info.html

                                                    
+CONTENTS
┣ 印刷豆知識「古くから伝わるデザインの原則『白銀比』と『黄金比』」
┗ いまどきの流行りモノ「工場の次はダム? ダムカード集めがジワリと話題に」

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◆◇◆印刷豆知識◆◇◆

「古くから伝わるデザインの原則『白銀比』と『黄金比』」

A版やB版、菊判や四六版など、印刷で使われる紙のサイズにはさまざまなものがあります。
特に目にするのはA4サイズかと思いますが、改めてサイズを測ってみると「210×297mm」という何ともハンパな数であるのが分かります。

ではなぜ、そのサイズになっているのか。背景をたどってみると、デザインに関連した数字の秘密が見えてきました。

■国際標準のA版や日本独自のB版に使われる「白銀比」という法則
白銀比とは、デザインで使われる原則の一つです。短辺と長辺を「1:1.414……」の比率に収めるという手法で、人間の目に美しく見える構図といわれています。
さて、冒頭で取り上げたA版のサイズなのですが、計算してみるとみごとにこの比率が適用されていることが分かります。
なお、A版の発案者はドイツの物理学者・オズワルドだとされており、現在では国際標準の規格となっています。
一方、日本では独自規格のB版を見かける機会も少なくありません。
ルーツをたどると江戸時代の公用紙だった「美濃紙」が元になっているようですが、じつはB版のサイズを計算してみると「1:1.412……」という、ほぼ白銀比に近い数値で作られているのが分かります。
国や時代など、まったく異なる文化の中で作られたA版とB版ですが、どちらも白銀比にたどり着いたというのは驚きです。

■日本人は無意識のうちに「白銀比」を好んでいる?
日本人は、白銀比に近い造形を好むという統計があるそうです。
その裏付けとして、私たちになじみ深いキャラクターや建造物にも白銀比が使われているという指摘があります。
例えば、キャラクターでいえば、アンパンマンやハローキティのデザインは「1:1.414……」の比率に収まるといわれます。
また、法隆寺の五重塔やスカイツリーの寸法も、白銀比に当てはまるようです。古来より使われる中で、無意識のうちに日本人へ浸透していったのかもしれません。

■欧米では「白銀比」よりも「黄金比」が好まれる?
白銀比で作られたA版の用紙は、世界的に使われています。
しかし、欧米人に好まれるデザインへ目を向けると、白銀比とは異なるデザインの原則がみえてきます。
先ほど、日本人は白銀比を好む傾向があると述べましたが、欧米人は「黄金比」を用いた造形になじみがあるといわれます。
黄金比とは、短辺と長辺に「1:1.618……」の比率を適用したデザインです。
発祥は古代ギリシャだといわれており、古くから「神の比」と呼ばれて親しまれたという逸話もあります。
世界的に知られる歴史的建造物の凱旋門や、サグラダ・ファミリア、また、身近ではiPhoneの寸法が黄金比にならっているといわれています。

さて、紙のサイズから浮かんだ素朴な疑問を元に、デザインの原則を振り返ってみました。
印刷物の文章や画像など、レイアウトを考える上でも「白銀比」や「黄金比」は参考になります。
デザインを考える上で行き詰まったとき、頭の片隅に留めておけばきっと役立つと思います。

株式会社ストリームスも、美しいデザインを日夜追求しております。
ご依頼やご相談などありましたら、お気軽に下記までお問合せ下さい。

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◆◇◆いまどきの流行りモノ◆◇◆

「工場の次はダム? ダムカード集めがジワリと話題に」

広く世に知れ渡るブームがある一方、特定のターゲットを狙ったブームも世の中には無数にあります。
ニッチなものを挙げれば際限ないですが、最近では、「ダムマニア」なる人たちの盛り上がりがあるようです。

その一つにあるのが、ダムカードコレクターの存在です。
平成19年から、全国各地のダムではそれぞれの構造や特徴を記したカードを配布しており、中には、めったにもらえないレアカードもあります。
また、ダムカードの人気を受けて今年、国交省中国地方整備局が「『ダムマニア』認定制度」をスタートさせました。
ダムカードの収集枚数により階級分けをする試みで、12/25までの期間限定ながら、開始早々で最も位の高い「超級(50種以上)」に選ばれた人もいたそうです。

一大ブームとなった工場巡りと同様、今後「ダム巡り」が主流となるのか、気になりますね。
せっかくの夏休み、近くのダムに足を運んでみるのもいいかもしれません。
ただ、豪雨などの影響で水かさが増している場所もあるので、くれぐれもご注意の上、お楽しみください。

●[国交省が「ダムマニア」認定制度]
http://news.livedoor.com/article/detail/9112185/

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_|_| 編集後記 _|_|

巨大構造物というのはマニアックな人気を集めますね。
工場もそうですし、ジャンクションマニアなんていうのもいますね。
異世界感がたまらないのだと思います。
そういう意味では映画的な魅力があるのかもしれません。

たまにはそういうのもいいなと思いつつ引きこもりのトミタ
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【メール通信「ストリームス Magazine」】第235号

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