Home > 畠山 淳
2016.02.01

旅の長距離移動時間ベスト3

飛行機でブラジルに行ったとき33時間くらい掛かったけど、

今回のベスト3には入りませんでした。入ったのは全て陸路移動。

 

第3位 34時間 インド(チェンナイ→コルカタ)

2泊3日の列車移動。夜、白人女性(3段寝台の下段)が扇風機をONにして寒くなる。我(上段)OFFにする。

今度は彼女が暑くなりONにする。我、寒くて目覚める。舌打ちしてOFF。

何回繰り返しただろう。朝、不機嫌なまま下に降りていくと、敵は起きていた。どうしてくれよう。寒かったので、ひとまず温かいチャイを1杯。すると、敵が笑顔でお菓子をくれた。許す!許す!

 

第2位 35時間 インド(バラナシ→ダージリン)

列車3本+バス1本の移動。通常の旅行者ルートだとこんなに掛からないのだが、敢えてローカルな移動を選択した為、乗り継ぎの夜行列車の切符を売ってもらえないという事態に。やむなく無賃乗車。夜中、デッキで座っていると車掌に見つかり、運賃を要求される。とっさに言った、ある魔法の一言により半額で寝台ゲット!

 

第1位 47時間 中国(ウルムチ→ヤルカンド)

2泊3日のバス移動。2日目にして自分の目的地に行かないことを知る。バスターミナルの奴らと車掌に騙された。

この模様は、以前掲載した「アジアの移動あれこれ」参照。

2015.10.05

インドの商売人あれこれ

インドでは乞食も立派な職業なだけに、様々な商売人(詐欺人)が存在する。

(1)路上カットフルーツ屋

日本だとホームレスにしか見えない小汚い爺が路上でしゃがんでいる。パパイヤを売っていた。注文すると、不浄の左手(尻を拭く手)の上に俺のパパイヤを載せ、刃が真っ黒に汚れたナイフで切り始める。そこら辺で拾ったと思われる葉っぱを編んだ器に入れて、小枝を差して出来上がり。凄いサービスではないか!パパイヤが汚れているけど。。。

 

(2)列車案内人

長距離列車の2等寝台に乗り込もうとすると、俺の切符を勝手に見て席に案内しようとする青年が。彼は俺を導くように進んでいくが、勿論これは「おもてなし」ではない。彼と距離を置いて自分で席に到着した感を全面に出す。案の定、案内料をよこせと言う。睨み合う二人。ここで切れる旅行者がよくいるが、それは最後の手段だ。少し睨み合った後、ニコッとしてみた。すると、向こうも笑顔になり握手を求めてきた。結局、俺と握手しただけで列車を降りて行った。彼もダメ元でアプローチしているだけなので、こちらの対応次第では素直だったりする。

 

(3)髪を切るだけでは許してくれない床屋

床屋に行った。100円以下だったと思う。髭が伸びていたが、髭剃りを断った。何故なら、散髪代より高かったから。ヘッドマッサージを勧められたが、断った。何故なら、散髪代より高かったから。店のオヤジがみるみる不機嫌になった。散髪は終わっていたが、頭はビショビショ、髪の毛の切れ端がたくさん付着したまま放り出された。宿で頭を洗わねば!

2015.06.08

アジアの移動あれこれ パート2

アジア移動ネタ第2弾です。 注:2001年当時の状況です。

【1】冷凍バス (インド)

インドのデカン高原を夜行バスで南下していた。日中は暑いが、夜はそれ程でもない。あれ?寒いぞ。

窓を閉め切っているのに傍から風が容赦なく入ってくる。

現地人しかいないオンボロバスとは言え、どうして?

Why Indian peaple ? 閉め切っているのに大きな隙間があるのは、設計ミスだろ!

 By 厚切りガンジー

所持している全ての物を身にまとったが、寒くて眠れない。そして、朝が。

6時に乗り換えの町に到着。

次のバスでも震えが止まらない。そして、昼近く。2回目の乗り換えの町に到着。

昨日までTシャツ短パンで汗かいていたのが嘘のように震えが止まらない。

芯まで冷えるとはこういう事なのか。

目的地で昼飯(もちろんカレー)を食べるころにはTシャツ短パンに戻っていた。

 

【2】ジャンピングバス (カンボジア)

シェムリアップからプノンペンへのバス移動。日本で言えば大阪から東京へ移動するような感じだ。

だが、しかし。この最重要幹線道路には問題がある。舗装されているのだ。

は?と思った人、正常です。正常でないのは舗装道路です。穴だらけです。でかいです。未舗装の方が走りやすいです。

でも、バスは飛ばします。すると、何が起こるかというと、バスがジャンプします。無防備だった自分は天井に頭を強打しました。

痛いです。とても痛いです。それからずっと、前の座席にしがみついていました。朝から晩まで。

想像してください。バスの座席に座っていただけなのに、天井を突き破る勢いで跳ね上がる様を!

マンガか!

 

【3】スピードボート (ラオス)

ラオスの古都ルアンパバンからタイ国境のフエサイまでメコン川をスピードボートで遡上します。

7人乗り位の細長い木船にモーターを取り付けた代物です。知る人ぞ知る絶叫マシーンです。

何せ、数年前に岩に激突して外国人旅行者が死んでいます。

でも、もう大丈夫です。その教訓からヘルメットと救命胴衣が義務付けられました。

さあ、出発。メコン川もこの辺りまで来ると川幅は狭く、岩も多い。

そこを体感速度100kmでぶっ飛ばす。

これ、危ないよ。死人出るでしょ、これじゃ。防具なしでは怖すぎるよ。

先に死んでくれてありがとう。

不謹慎ですが、偽らざる気持ちです。でも、死人が出てもこのスピードを出せる神経って。。。

 

2015.02.09

1日中ぼーっとしていたい場所ベスト3

旅での一番の贅沢とは何かと聞かれれば、「食う寝る以外ほとんど何もしないこと」と答える。

では、何もしないで心地良い場所は何処か?

自分のベスト3はこうなる。

 

第1位:バラナシ(インド)

やはり、ここには勝てない。ヒンドゥー教の聖地。

最初の数日は観光していたが、結局3週間ガンガーを眺めながらチャイを飲んでいた。

 

第2位;カリマバード(パキスタン)

6000M級の山々に囲まれた美しいフンザの中心地。

生まれて初めて天の川を見た。星が凄すぎて首が痛くなる。

 

第3位:ハンピ(インド)

点在する遺跡の中にある村。

インドとは思えない長閑さで、毎日絶好の昼寝場所を求めて彷徨っていた。

2014.09.22

アジアの移動あれこれ

今回は、アジアで体験した移動にまつわる物語です。

【1】2泊3日のバス移動

2泊3日って、ツアーじゃないよ、純粋に移動だよ。

中国のウルムチからヤルカンドへの移動です。夕方出発して2日目の昼頃、あることに気付きました。

このバス、目的地が違う!車掌に騙された。俺の目的地はホータンだ。まあ、良い。このままヤルカンドに行ってやる。

2日目の夜を迎えた。そろそろ食事休憩だよね。あれ、砂漠に突入している。そう、ここはタクラマカン砂漠。

中国人の命、食事休憩が無いなんて想定外。もちろん食糧無し。腹減った。あっ、そう言えば、ホテルの部屋を出るとき、隣のベッドのイタリア人女性が餞別にリンゴをくれたっけ。あなたは女神だ。リンゴを齧るとジャリジャリ、窓を閉めていても砂が容赦なく車内に入り込む。夜中、1度目のパンク。スペア交換。

翌朝、2度目のパンク。スペアなし。終了。バスに乗ること43時間、本当の目的地ではない目的地にも到着できず。どういうこと?ただ、あと1時間程度の距離で、路線バスも走っている道だったので、車掌が乗客に路線バス代を払って解散。めでたし、めでたし。

【2】とても高いバス移動

中国のカシュガルからパキスタン行きの国際バスに乗った。1日目は国境の町で宿泊。2日目に出国。

この辺りは小高い丘程度に見える山々が雪を被っている。平地のように感じるが、ここは富士山頂レベルのパミール高原だ。高度順応しているようで、平地と全く変わらない。ただただ、この世のものとは思えない美しい景色に見とれていた。

そして、中パ国境にある標高4700M強のクンジュラブ峠に到着。その瞬間、乗客の90%以上を占めるパキスタン人が「パキスタ~ン!」と雄たけびを上げる。しばしの休憩があり、外で人生初の4000M超えを全身で感じる。

その後、走行中のバスから荷物を外に放り投げる人がチラホラ。待機していた車がそれらを回収していた。入国審査所がある終点のスストに着くころには日が暮れようとしていた。

まさか、数日後にパキスタンからの退避勧告が出されるとは、この時知る由も無かった。

 【3】スタント移動

インドのファルダプルという村からアジャンター石窟へ行く乗合ジープに乗り込んだ。いや、正確にはつかまった。

自分が乗り場に来た時、まさに出発しようとしていた。車内はもちろん満員で、2人が後ろにつかまっていた。俺は右か左につかまるしか選択肢が無い。ちょうど右側から来たので、無造作に右につかまる。これが間違いだった。俺がつかまって直ぐに出発。

走り始めてから、バックパックを荷台に乗せ忘れたことに気付く。直進は良いが、左カーブでは荷物を背負っている分、想像以上の遠心力が働くのだ。これは怖い。怖すぎる。そして、左カーブ中に対向車が迫っていた。腕立て伏せの如く必死に車体に張り付こうとするが、無理。対向車よ、よくこの状況を把握して善処せよ!

生きてアジャンターに到着。たぶん実際の移動時間は15分程度だったと思う。そうでなければ、死んでいた。でも、1時間以上に感じられた。お笑い芸人の罰ゲームである絶叫マシーンなんて、子供だましである。この絶叫マシーンは本気で命がけなのである。俺はどうして金払って罰ゲームをしているのか?

 

2014.05.12

旅で出会った不思議な人々

旅に出ると、不思議な人たちに出会うことがよくある。

思い出すままにいくつか挙げていこうと思う。

1.中国の洛陽から西安へ夜行バスに乗っていた時のこと。車掌が走行中に突然ドアを開け、身を乗り出した。何をするのかと思って見ていると、なんと放尿を始めた。二度と見られないであろう凄い光景であった。私用でバスを止めなかったのだから、ある意味偉い。

2.中国の張掖から嘉峪関に向かう長距離バスの車内で、それは起きた。家族らしき数人が運賃を払っておらず、車掌が払えと言っても無視。しまいには逆切れする始末。あっけにとられて見ていると、「払うまで出発しない」と言って、車掌がバスを止めてしまったのである。ここから車掌と無賃乗車客との睨み合いが続いた。短かったのか、長かったのか、今では覚えていないが、しぶしぶ金を払ってバスは無事に再出発したのである。全く意味が分からない。絶対に分からない。永遠に分からない。

3.パキスタンのラホールからインド国境行きのバスに乗っていた時、隣に座っていた爺さんが手のひらサイズの紙袋に入ったお菓子を食べ始め、無言で俺の前に差し出した。明らかに「お前も食べろ」ということなのだが、こちらを見ることなく真っ直ぐ前を向いている。言葉が分からなくても、大抵は現地語で何か言葉を発するのだが。シュクラン(ありがとう)と言って2~3個つまんで食べると、爺さんがまた食べる。そして、また無言で前を向いたまま差し出す。俺食べる、爺さん食べる、俺食べる。このやりとりを繰り返してお菓子は無くなった。何事も無かったかのように2人とも無言で前を向いたまま。そして、爺さんは最後までこちらを向かないまま無言で降りて行った。不思議な時間だった。でも、何故か心地よかった。外務省から国外退避勧告が出ていなければ、出会わなかった筈の人である。

4.インドには乞食がたくさんいる。家庭を持っている乞食も珍しくない。手足の無い乞食もいっぱいだ。子供時代に親に切断されるらしい。バスや列車に乗っていると、両足の無い乞食が手にサンダルを嵌めてピョコンピョコンと跳ねてくる。すぐに慣れてしまう。コルカタに滞在していた時、宿の近くに片腕の無い乞食が常駐していた。アクティブなインド乞食の中では逆に目に留まる。片腕が無いだけなら特に気に掛けないのだが、彼は常にうつ伏せで、腕が無い方の肩をピクピク動かし続けるのだ。彼の前を通る度にピクピクしているか、つい確認してしまう。毎日毎日ピクピクしている。やっぱり、インドは凄い。

2014.01.14

マウンテンゴリラを訪ねて

今回の年末旅行はウガンダとルワンダに行ってきました。
カタール航空でドーハ乗り継ぎ時間を含め21時間、まずはウガンダのエンテペに到着。
首都カンパラ市内を一望できる丘に行く。

3日目は、ビクトリア湖から流れるナイル川の源流へ。
こちらは白ナイルの源流で、もう1つは1年前に行ったエチオピアのタナ湖から流れる青ナイル。
これでナイルの源流を制覇!
写真左は源流の標識。真下に大きな鳥が。ここは川の中島です。
写真右は昼食を食べた食堂で、黄色い線は赤道。テーブルの真ん中を通る。赤道通過証明書をくれた。

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4日目は、クイーンエリザベス国立公園で朝からチンパンジートレッキング。
しかし、4時間ジャングルを歩くも見つからず。移動が速いため難しいらしい。残念。
夕方は、ボートサファリ。初めて陸を歩くカバを見ることができた!野鳥もいっぱい。
アフリカで最も恐れられている動物はカバです。結構、人殺しです。

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5日目は、サファリドライブでライオン等を見た後、陸路でルワンダへ入国。

6日目は、いよいよ今回のメインイベント、ゴリラトレッキング。
マウンテンゴリラは、ウガンダ、ルワンダ、コンゴの3国のみ、700頭程度しか生息していない。
ここで会えるゴリラは、7家族。1家族につき定員8名。よって、1日の定員は56名。
どの家族に会いに行くかは当日朝にレンジャーから告げられる。
我々は一番近い家族に。公園発表の遭遇率が97%なので、これはもう100%大丈夫。
車に乗って最寄りの進入口へ。村人の畑を通って石垣を越えてジャングルに突入。
歩くこと8分。もう、最終アタック地点に到着したとのこと。遠い家族だと3時間以上かかることも。
そして、ついにゴリラ発見!かわいい、かわい過ぎる!7m以内に近寄るのはNGとのことだったが、
実際は2~3mくらいまで近づかせてくれた。ゴリラから寄ってくるのはOKなので、すぐ横をゴリラが駆け抜けることもしばしば。
全員我を忘れてゴリラに夢中。あっと言う間に制限時間の1時間が。。でも、本当に来て良かった。

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7日目は、午前中にゴールデンモンキートレッキング。孫悟空のモデルです。
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午後は、首都のキガリへ移動。
戦後史上最悪の虐殺を後世に残す博物館と
映画「ホテルルワンダ」でお馴染みの
ホテルミルコリンズを見学。
とうとう終わってしまいました。
翌日、帰国の途へ。
あっと言う間の9日間でした。

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