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2014.10.20

トゥ・ザ・ワンダーの件

先日、トゥ・ザ・ワンダーという映画を観ました。

といっても全然新作ではなくて、日本では去年の8月に劇場公開された作品です。

この映画を監督したのはテレンス・マリックという人で、「シン・レッド・ライン」や「ツリー・オブ・ライフ」といった日本人受けしない作品を撮っています。

なぜ日本人受けしないかというと、根底にキリスト教思想が流れているからで、それが感覚的に理解できないとこの人の映画を理解するのは難しいのだろうなと、個人的には思います。

で、トゥ・ザ・ワンダーですが、「ツリー・オブ・ライフ」ほどごりごりの宗教映画ではなくて、むしろ恋愛映画の要素が濃かったです。とはいえ、ミルトンの「失楽園」を思い起こさせる雰囲気などもあり、様々な読み取り方ができる作品でした。

アメリカ映画なのに、どこかヨーロッパの文芸作品を思わせる作風で、好き嫌いがはっきりと分かれると思います。

ちょっと散漫になってしまいましたが、個人的にはとても好きな監督なので、今後も観続けていくのだろうなと思います。

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