チョコレートドーナツ
最近、自分が今まで触れてこなかった名作エンタメ作品に触れる機会をつくるようにしています。
名作といわれる評価が高いものは、人の感情を動かすエネルギーを持っていて、いろんなことを考えさせられるなあと思います。
今回はその中でも、いろいろと考えさせられた表題の洋画について書きたいと思います。
あらすじ
ゲイバーで働いている男性”ルディ”は、同じマンションに住むダウン症の男の子”マルコ”に出会う。マルコの母親は薬物の所持しており、警察に捕まってしまう。もともと育児放棄の状態にあったマルコをルディが発見し、保護するところから物語は始まる。
ルディはゲイバーのお客として来ていた検察官のポールと恋に落ち、ポールと一緒にマルコを育てていく決意をするが、様々な壁にぶつかることになる。
感想
映画を見た後に強く感じたのは、ルディの愛の深さでした。本作品の舞台は1970年代であり、現代と比べてゲイへの風当たりが強いものでした。マルコの幸せを守るためにルディが戦おうとすると、本質とは関係ない部分で世間から傷つけられる場面があります。しかし、ルディは世間の目には負けず、あくまでもマルコを幸せにすること、マルコにとっての幸せを考えて行動していきます。実際の親子ではないのに、そこまで他人のことを考えて行動できるルディはとても愛情深く、強い人だと思いました。
もう一つ感じたのは、子どもも意思をもっていて、それをないがしろにしてはいけないということでした。昨今、「毒親」というキーワードを見かけることがありますが、子どもの人生に関わる選択においては、やはり自分で選ぶという体験をさせてあげることが大事なのではないかと思います。
また、その選択を見守り肯定してあげることも大事だと思いました。