MOTHER
名作エンタメに触れる機会を継続しているので、今回はゲームの名作MOTHERについて書こうと思います。
MOTHERというゲームについて – ほぼ日『MOTHER』プロジェクト – ほぼ日刊イトイ新聞きっかけ
MOTHERはタイトルだけ知っており、いろんなものに影響を与えているレジェンド的作品という印象でした。実際に触れてみようと思ったのは、Toby Foxさんの “UNDERTALE” がきっかけでした。
こちらもゲームなのですが、音楽、ストーリー、細部の作りこみがすごい、クオリティが高い作品です。世界中にファンが多く、”誰も死ななくていいやさしいRPG ” というキャッチコピーで有名です。TobyさんはMOTHERシリーズのファンであり、 UNDERTALE のルーツはMOTHERにあるという話を聞いたことがありました。そこで、より深く知りたいと思い、MOTHERをプレイしてみました。
なぜ “MOTHER”なのか
実際にプレイしてみると、UNDERTALE と同じように音楽やストーリーのクオリティが高く、せりふ回しが独特で面白かったです。MOTHERも敵を “倒す” のではなく、正気に戻したり、おとなしくさせたりする戦い方をするので、その基本的な姿勢も UNDERTALE を思い出しました。当時の子どもたち、現在の大人たちもワクワクしながらプレイしたんだなと思うと、なんだか感慨深かったです。
なぜタイトルがMOTHERなのか、という疑問があったのですが、エンディングまでプレイすると自然と意味が分かりました。ラスボスの異星人であるギークを倒すときに、”歌” を歌うことで倒すのですが、その歌はかつてギークが幼少期に聞かされていた子守歌なのです。どんな攻撃も通らなかった異星人も、人間と同じで幼少期の温かい記憶は響くものがあるのだなと思いました。
母性的な匂いのするものを作りたかったんです
これはMOTHERシリーズのディレクター 糸井重里さんの言葉です。
以前の雑誌のインタビューで下記のように答えているようです。
今のゲームって非常に父性的なんですよ。父親の罠を息子が攻略していくみたいなね。だから母性的な匂いのするものを作りたかったんです。例えば、最初に円盤が出てくるけど、それはマザーシップだし、お母さんも出てくる。そんな母性(マザー)的な要素を入れたかった。それに僕たちって母親が作った人間なんです。父親が作った人間ってすごく少ないと思いますよ。
The 64DREAM 1996年11月号(創刊号)より。
引用元サイト:https://www.charapit.com/mother/interview/199611.htm
実際にMOTHERの中には優しいママがいたり、包み込むような優しい表現が多かった気がします。
当時のゲームとして、舞台設定や音楽へのこだわりなどかなり斬新な部分が多く、そこも話題となったようです。
名作と呼ばれるものは細かい部分への作りこみと、愛情、そして、表現したいものへの追及が必要不可欠なんだなと感じました。
現在はNintendo Switchのバーチャルコンソールでも遊べるようになっていますので、ぜひ遊んでみてください。