2022.11.18
石川県の建物めぐり
10月の連休に石川県に行ってまいりました。
定番の観光スポットも訪れたのですが、今回は興味深い建物を訪れたのでご紹介します。
ひとつめは、環境デザイン研究所の仙田満氏設計の石川県立図書館です。
中央の広場をぐるっと囲む各フロアには、一人用からベンチまでさまざまなデザインの椅子がたくさん置かれています。本棚の間に三方を囲われた勉強スペースがあるかと思えば、窓の横に一人掛けのソファが2つ並べられていて、来場者は自由に座って本を読んだりくつろいだりしています。
各フロアには小さな展示ブースもあり、「恐竜」や「宇宙」などテーマくくりで絵本からかなり専門的な本がまとめられ、関連する展示物なども置かれています。担当者の方が楽しんで企画されていることが伝わってきました。
遊び心満載の空間で、近くにこんな図書館があったら毎週末通いつめちゃうねと友人たちと話しておりました。
2つめは石川県西田幾多郎記念哲学館です。
私はもちろん友人も哲学にはまったく詳しくないのですが、タクシー運転手さんが熱心に勧めてくださったことと、2日目に宿泊予定の和倉温泉への移動途中にあったので、思い切って寄ってみることにしました。
設計者は建築家の安藤忠雄氏です。
交通の便が悪いこともあり、館内はほぼ貸し切り状態でした。
光の取り入れ方や展示室や階段の配置などが特長的でとても不思議で記憶に残る建物でした。
運転手さんのお勧めの場所は「空の庭」(左)だったのですが、安藤忠雄氏の代表作「光の教会」(右)に似ているような気がしました。
ふだん訪れることのない場所に思い切って足を運んでみるのも旅行の醍醐味ですね。貴重な経験をすることができました。
※写真の光の教会は新国立博物館の安藤忠雄展で再現された展示物です。