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2023.02.27

「諏訪敦「眼窩裏の火事」」展

先日、府中市美術館で開催されていた「諏訪敦「眼窩裏の火事」」展を見に行きました。
諏訪さんは写実系の作家の中でも写実の枠に囚われず自分の表現を広げていく作家さんです。

常に死と生について考え作品に落とし込んでいます。亡くなった方の肖像画を描くために徹底的に取材し時には等身大の人体の型を取り絵画の資料にしたりもしています。
今回は自身の親のルーツである満洲にわたり取材を重ね祖母をモチーフに製作されておりました。肉体が朽ちていく様子を一枚の絵の中で表現するという新しい挑戦をしており、制作過程が動画で流され絵の中で人が変化していく過程が絵画の枠を超えており興味深かったです。

他にも20年で製作した作品が展示されており集大成とも言える展覧会だったのではないでしょうか。府中市美術館の展示で現代作家のなかで一番の入場者数だったらしいです。 昔からファンだったので見に行けて良かったです。

帰り道、府中の森公園では梅の花が咲いていました。

https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/tenrankai/kikakuten/2022_SUWA_Atsushi_exhibition.html#cms65A6B

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