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2023.04.06

例によって

代わり映えのない日を送っていますので、ブログのネタがありません。
なので今日は最近観たサメ映画の感想を書きます。
困った時のサメ頼みです。

映画「シャークラブ」

合体モンスター系サメ映画界の巨匠、ペンシルバニアのスピルバーグことマーク・ポロニア監督の新作サメ映画です。
今作ではシュモクザメとカニが合体しています。独創的ですね。

アメリカでの公開に先駆けなぜか日本で公開された本作は、髭もじゃの潜入麻薬捜査官のブラドック刑事が主人公。
「HT25」と呼ばれるドラッグを追う主人公は、敵対者を次々と消し勢力拡大中の凶悪組織に潜入し、そこでボスの愛人といい仲になり…
といった、サメ映画でありながらハードボイルド風味のクライムサスペンスのような何かとしての側面の強い作品です。

初手から主人公のモノローグで始まり、ほぼ全編主人公の回想で進む今作は、監督の新たなジャンルや手法を開拓しようという意欲が大いに感じられる挑戦的な映画です。
サメはいつものパペットクオリティの可愛いヤツではありますが、ストップモーションやクレイアニメなど今まで使ってこなかった表現手法も多く取り入れ、サメや他のクリーチャー達の魅力を一層引き出しています。
とはいえやはり、いつもの山盛りの資料映像・意味不明なカット・解りにくい人間関係・単調なシーンの連続・登場人物達の意味不明な行動原理…などは相変わらず健在です。しかしそこが良い。

様々な新たな挑戦を感じられる今作は、推し監督の作品ということを差し引いてもサメ映画の中でもかなり良い出来であると感じます。(もちろん「Z級クソサメ映画」というジャンルの中で、での話です)
何よりカニザメちゃんのデザインもとても可愛らしい。
今後のポロニア監督の作品への期待が高まる作品でした。

   

ちなみに、上のパッケージ画像にある「サメの時代は終わらない。」という文言。
これは、シャークラブに先行して公開されたカブトガニホラー映画「キラーカブトガニ」の煽り文で売られた喧嘩を買ったものです。

「サメの時代は終わった。」
もう、もろに喧嘩を売っています。

カブトガニに売られた喧嘩をカニザメが買う…なかなかシュールな戦いが幕を開け…るんでしょうか?
「キラーカブトガニ vs シャークラブ」が制作される日を、私は待っています。

サメ映画愛が詰まった「シャークラブ」
是非みなさんも休日を浪費したい時や脳みそ溶かしたい時に鑑賞してみてください。

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