2017.03.21
先日、友人に誘われて映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」の
ワールドプレミア試写会に行って来ました。
この映画は、日本のアニメ『攻殻機動隊』をハリウッドで実写化したもの。
アニメや漫画の実写化は、ファンの不安と、期待と、
脳内で完成された理想形と現実との乖離のため
公開前に批判にさらされるのが常ですが、
こちらもご多分に漏れず炎上していましたね。
私は制作サイドに元の作品に対する愛とリスペクトがあれば、
そんなに糾弾されるものではないと思うのですが、
ファンの方も半端ない思い入れがあるのは当然で、
いやはや難しいですね。
そういう意味で、ファンも納得◎の実写化ってあったのでしょうか?
そして、私はかつてやっていた映画とアニメは見たことがあるけど、
原作は未読であるかなりライトなファンであるため、
まったくもって難しい感想は残せないのでありますが、
上記の点に関して言えば、この映画は、
「監督の攻殻機動隊に対する愛とリスペクトに溢れた作品」
だったことをお伝えしておきます。
そしてストーリーもわかりやすいので、原作を知らない方も楽しめるかと思います。
あとは個人の思い入れ次第かと思いますが、私は十分に楽しめました。
当日は、キャストが登壇する舞台挨拶もあり、
かなり豪華な試写会でした。
生スカーレット・ヨハンソンを見ましたよ。美しかったです。
ビートたけしも見ました。多分テレビで使われないだろうなという
いつものジョークを飛ばしていました。
写真OKだったのですが、そのかわり「SNSで拡散してくださいね」と
司会の方がおっしゃっていましたが、拡散できるほど力のあるSNSをやっていないので、
ここに載せておきます。
4月に公開したら今度は吹き替え版を見に行こうと思っています。
2017.03.13
1月に上野で開催されていたクラーナハ展へ行ってきました。
クラーナハは日本ではあまり馴染みのない画家かもしれませんが、ルネサンス期のドイツの画家で
北方ルネサンスと呼ばれるジャンルに入ります。もう少し有名なところでデューラーや、ティツィアーノと同時代の画家です。
この二人の画家と比べると写実的ではあるものの、デフォルメしている画風で好みのプロポーションにしているように感じます。ルネサンスの少し前の時代のゴシック様式を色濃く出したダークで妖艶、とにかくフェチを前面に出した作風で「やっぱ変態だなぁ」と思いながら楽しんで観賞できました(笑)。油絵の割に薄塗りで絵の具の盛り上がりもなく下地の板が透けている程です。そういう部分では日本人好みではあるかもしれません。ベルセルクの作者も影響を受けてそうな画風ですね。
今年は見応えのある美術展が多く開催されます。先週から開催されているミュシャ展は6m×8mの20点の超大作「スラブ叙事詩」が全点日本に集結しています。ミュシャ展自体は数年前にもありましたが、この大作は印刷で紹介されていただけでした。現物を観るにはチェコに行かなきゃダメかぁと思っていましたがこんなに早く観れるとは思いませんでした。
世界初公開でなかなかない機会なのでオススメですよ。http://www.mucha2017.jp/
2017.03.06
先日「沈黙 -サイレンス-」を観てきました。
遠藤周作の原作を読んだのは遥か昔なので、どの程度原作に忠実であるか、などはまったく不明です。
というか、そんなことはどうでもいい。スコセッシ監督の職人芸がいかんなく発揮された作品です。
古典的な物語のテンプレートみたいなものがあって、ざっくりと
1.主人公がミッションを命令される。
2.異世界に旅立つ。
3.ミッションを果たす。
4.帰還する。
というもので、「ロード・オブ・ザ・リング」なども、このテンプレートです。
「沈黙」でも、このパターンを採用しています。ある宣教師(リーアム・ニーソン)が信仰を捨てた、という知らせを受けて、若い宣教師が真実を確かめに、日本に旅立つ。この、「リーアム・ニーソンはどこにいるのか、本当に信仰を捨てたのか」というのが、作品全体を通じて探求されるミステリーになります。これによって作品に一定の緊張感がもたらされます。そこに、断片的な謎かけやショックが展開していくことで、落語の桂枝雀が言うところの「緊張と緩和」が繰り返される仕組みになっています。
登場人物が泥だらけなのに、汚らしくはない、というハイセンスな画面作りや、音の使い方など、細部までこだわりぬいた、洗練された映画でした。
個人的な想像ですが、スタジオは「遠藤周作なんか映画化したって売れるわけないでしょ」という反応を示すのが当然だと思うので、スコセッシとしては、どうしたって売れる映画にする必要があったのではないでしょうか。
「君の名は。」の、売るために全力を尽くした感のある、記号的な演出もすさまじかったですが、「沈黙」はスコセッシの個人的な想いを映画化するにあたって、売れる商品としてのパッケージに成功している、と感じました。芸術作品は売れないと、次回作の資金が出ませんからね。って、なんでもそうですね。
2017.02.28
今回のブログは、ウチのチビ(娘)の話をします。
いよいよ来月で小学校を卒業し、4月には中学生になります。
もう制服を着て学校に通う歳になったのか…。
ほんと あっという間だ…。
前にもこのブログで同じようなことを言ったような気もしますが
毎日顔を合わせている親でも毎回そう思ってしまいます。
そしてそう思った分、自分も同じだけ歳をとったことを実感…。
さて、今週の日曜日(2月26日)ではありますが、
娘が所属している部活動(合奏部)生活を締めくくるメインイベントの
「定期演奏会」があり、毎度のことながら撮影部隊として参加してきました。
この合奏部、本年度はそこそこいい結果を残すことができた年となり、
(前回のブログでちょっと触れましたが)
合奏コンクールの全国大会(郡山/10月)にまで進出し、
金賞こそ逃しましたがなんとか銀賞を受賞することができました。
とりあえず、あっぱれ!!
その全国レベルの音を聴きなら(といいつつも僕にその良さが分かるわけもなく)
ポチポチっとシャターを切り、こうやって娘の写真をとるのもあと何回あるのだろうかと
(また卒業式と入学式と近々駆り出されるが)なんか込み上げてくるものがあった。
プログラムの最後は昨年の12月開催の「TBSこども音楽コンクール」で演奏した曲で
ヨハン・シュトラウス2世の「ジプシー男爵 序曲」という曲でしたが、
前回聴いた時よりもさらに熟成され、心地よく奏でられていた。
よくもまあ、あんな子供たちにここまでの技術レベルを引き上げる
先生方々の指導力にはつくづく感心するものである。
そして、娘に対して最も感心したことは、合奏部に入部してから3年間ほとんど休まず
投げ出すこともなく続けたことはとても賞賛に値する。
週4で朝練があり、土曜日はほとんどで、夏休みは半分以上部活があった。
中学生になっても管弦部に入り音楽を続けるらしいが、
とりあえず小学校生活の分、「お疲れ様。」と言いたい。
おまけ
ヨコの成長が止まらない愛犬のミルク。
2017.02.20
ブログの当番が来てしまった。。。
何か書くことはないか?なんでもいい。何かないか?考えろ、考えろ。何もない。。。考えろ。嘘でもいい。いや、嘘はいかん。
ってな事を一日中考えていたたら、仕事が全く手につかなかったので、1月の連休で行った箱根旅行の事でも書きます。
1月の3連休で家族で箱根に行ってきました。
と言っても、実際は箱根彫刻の森美術館と蕎麦屋くらいしか行ってません。
芦ノ湖に行って箱根駅伝の往路のゴール地点でゴールテープを切る真似でもしに行こうと思ったのですが、超寒い&超渋滞&超雪降ってたし、そもそもそんな事して何が面白いのか分からないので、行くのやめました。。。
彫刻の森美術館は彫刻とか芸術とか全く分からない私でも、それなり楽しめました。
何が楽しかったは説明できませんが、とにかくなんか楽しかったです。
あと、ガイドブックに載ってた蕎麦屋に行って蕎麦たべました。おいしかったです。店の名前は忘れました。
まぁ、そんな連休を過ごしました。
2017.02.13
昨年末に神戸で開催されていた古代ギリシャ展に行ってきました。
開催日初日に行ったので混んでるかなと心配しましたが、程よい人の数で、ゆっくり観て回ることができました。
当時はもちろん今の時代のような機械などないはずなのに、金属の加工技術がものすごく高度で、本当に地道に少しずつ作品を作り上げていったのだろうなぁと、感情がないと評判の私も少し感動して観ていました。
初めて神戸を訪れたのですが、美術館近くの町並みは代官山のような(1回しか行ったことないけど)小洒落た感じ、駅前は浅草のアーケードのよう(何回も行ったことがある)で、なかなか面白い街でした。
昼食は「タバコは一人3本までとさせていただきます」というよくわからない注意書きが貼ってあるお店へ入り、平凡な味のパスタを食べて東京へ戻ってきました。
次はもう少し神戸の街を観て回りたいなと思いました。
2017.02.06
年末休みにキューバへ行ってきました。
10年前から今年こそと思っているうちに、まさかのアメリカとの雪解け。
昔は知る人ぞ知る穴場だったのに、今は人気急上昇。
両替は長蛇の列。キューバは最後の社会主義国らしく、昔の中国の様に2通貨制度を取っています。外貨兌換券であるCUCと国民用のCUPで、1CUC=24CUP。
豚を運んでました。昼飯は庶民用の立ち食い屋でフライドライスにベーコンをトッピングしてみました。左の豚ではありません。入れ物は厚紙で、蓋を千切ってスプーン代わりにします。写真は千切った後です。確実に変化してきていて外国人用レストランでは感じないけど、庶民用はまだまだ物資不足の社会主義っぽい。
毎日、旧市街を歩き回りました。遠出をして久しぶりに迷子ごっこもしました。あまりに本気で取り組んだ結果、本当に自分がどの辺のエリアに居るのかも、方角さえも分からなくなり、ちょっと焦りました。普通に歩くと迷わないので、たまにこの遊びをして楽しみます。ハバナの旧市街はヨーロッパの中世の街並みが朽ち果てている感じで独特の魅力があります。そして生活感があり、他の国ならスラムという感じ。中心部などきれいにペイントされている建物も結構ありますが。1日中歩いても飽きません。せっかくのキューバなので、昼間からモヒートやダイキリを飲んでました。
ハバナ、どストライクです!