┃ストリームス Magazine┃ 2007/12/10発行 第75号
「ストリームス Magazine」は、毎月10・25日発行です。
■□ 今回は「活版印刷ブーム」などの情報をお届けします。 □■
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12月です。寒いです。クリスマスです。…忙しいです!
そんな師走の日々。野球やサッカーもリーグ戦が終わり、オフ気分が高まっているスポーツ界で、唯一気を吐いているのが、女子ゴルフの上田桃子選手の活躍でしょうか。きりっとした勝負士の顔で、すでに大選手の風格が漂っていて、ぐっと来るものがあります(笑)。
サッカー日本代表も、岡ちゃんこと岡田武史監督でスタートすることになりました。あわただしいスタートですが、選手やスタッフに、ついでに(失礼)忙しい皆さんにも、心からのエールを。いろいろたいへんな12月ですが、がんばって乗り切りましょう!
+CONTENTS
┣ ネットでお取り寄せ 「アイスケーキ」
┣ 印刷豆知識 「活版印刷ブーム」
┗ いまどきの流行りモノ 「HD DVD? それともブルーレイ?」
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◆◇◆ネットでお取り寄せ◆◇◆ 第75回
今回は「アイスケーキ」
子どもの頃、「アイスケーキ」は憧れでした。いつも、一度は食べてみたいなと思って、両親に訴えてみるのですが、大体は定番のクリスマスケーキに落ち着いてしまい、ケーキが二台あればいいのに…と夢に描いたものでした。そして、今もってホールの「アイスケーキ」は食べたことがありません(笑)。「アイスケーキ」とは、そんな夢のケーキ、幻のケーキ。同感してくださる方が多いのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
そんなわけで、今回は「アイスケーキ」の特集です。
●[ロリアン] http://www.rakuten.co.jp/lorient/1839668/1783163/1783164/#1353217
●[マドーヌ工房] http://www.rakuten.co.jp/madone/809743/#871097
●[ジェラートケーキ] http://item.rakuten.co.jp/wingtip/c/0000000101/
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◆◇◆印刷豆知識◆◇◆ 第75回
「活版印刷ブーム」
前回は「3Dの印刷システム」という未来派な話をしたので、今回はぐっとレトロなお話を。
映画『三丁目の夕日 Always』が流行っているようですが、デジタル文化があまりにも進んだ今だから、古いもの、不便だけどあたたかいものに惹かれてしまう気持ち、よく分かります。
印刷の世界もすっかりデジタル化して、今やオフセット印刷とコンピュータとのコラボレーションが主流となっていますが、デザインなどにこだわる若者たちから、かつての「活版印刷」に注目が集まっています。
一辺が4ミリ程度の鉛の「活字」をひと文字ずつ拾って並べ、文字を組み上げて印刷する、アナログな印刷の仕組み。
かすれたり、インクの印圧による"へこみ"があったりする独特の刷り上がりが「味がある」「あたたかみがある」と人気なのだとか。
今年の6月にオープンした千駄ヶ谷にある「パピエラボ」では、失われつつある活版印刷の文化を継承していこうと、名刺やはがきなどの活版印刷のオーダー受付を開始。これが好評で、すでに年賀はがきなどの受付は締め切っているとのこと。
また、都内で活版印刷を請け負う会社は少なくなりましたが、中央区にある「弘陽」では、活版印刷の機材を開放したり、「活版工房」という体験講座を開いています。
商用印刷として使われることはほとんどありませんが、こうした「趣味」「工芸」のかたちで残っていくのは、印刷物にかかわる私たちとしても、本当にうれしいことです。活版印刷の本の手づくり感って、本当にいいんですよね。
ただ、昔だったら美しい印刷が求められていたはずが、最近では、「カスレ」や「ヘコミ」などがあえて求められているのだとか。ジーンズメーカーが、ヨゴレや使用感を出すのと同じ、と考えればいいのでしょうか。
●[パピエラボ] http://www.papierlabo.com/
●[活版工房] http://kappan.exblog.jp/
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◆◇◆いまどきの流行りモノ◆◇◆ 第73回
「HD DVD? それともブルーレイ?」
テレビやゲーム機、そしてDVDなど、年末になるとがぜん活発になる、エンタメ系デジタル機器商戦。接戦といわれていた「次世代DVD」の規格が、北米では「ブルーレイ・ディスク」のシェアが73%に達し、優勢になっているようです。
「次世代DVD」とは、青色レーザーを使って映像や音楽などのデータを記録する光ディスクのこと。現行のDVDは赤色レーザーを使い、4.7ギガバイトのデータを記録できますが、青色レーザーは赤色レーザーよりも波長が短いため、狭い範囲に多くの記録用ドット(点)を打ち込み、大容量の記録が可能。東芝、NECなどが進める「HD DVD」方式は約30ギガバイト、ソニー、松下電器産業などが提案する「ブルーレイ・ディスク」方式は約50ギガバイトの容量を持っています。これまでのDVDでは、デジタルハイビジョン放送を画質を落とさず録画することはできませんが、「次世代DVD」の「ブルーレイ・ディスク」方式では2時間以上の録画が可能になるというわけ。
さて、「HD DVD」と「ブルーレイ・ディスク」の違いは、データの記録層にあります。「HD DVD」はディスク表面から0.6ミリ。現行DVDと同じなので、互換性があり、製造コストも抑えられますが、1層あたりのデータ容量は15ギガバイトと、「ブルーレイ・ディスク」より少なめ。
「ブルーレイ・ディスク」は、ディスク表面から約0.1ミリの深さにデータの記録層を置くため、多層化による大容量化がしやすいのですが、現行DVDとの互換性はありません。
つい最近、「HD DVD」が北米では199ドル、日本でも10万円を切ったと評判になっていて、一時は「HD DVD」が北米で市場の55%を取ったといわれていたのですが、互換性や価格より、大容量が勝ったという、いかにもデジタル家電といった展開に。それからネーミングの力もあるかもしれませんね。「HD DVD」じゃあ親しみがわかないけれど、「ブルーレイ」って覚えやすいし語感もキレイで、買いたくなる気がするんですけど…。まだちよっと高いかな。
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◆◇プレゼント◇◆
「卓上 ザ・10万円カレンダー」を1名さま
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_|_| 編集後記 _|_|
記録メディアの移り変わりが、最近激しく感じませんか?
DVDが落ち着く前から、次世代の論争が始まってましたが、そのうち現行のDVDって店頭から消えるのかな…
PCの時にも書いた気がするけど、もっとユーザーのほうを向いた技術開発であってほしい。
CDに変わるとき結構大変だった渡会
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【メール通信「ストリームス Magazine」】第75号
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