ストリームス Magazineバックナンバー

┃ストリームス Magazine┃ 2008/9/25発行 第94号

「ストリームス Magazine」は、毎月10・25日発行です。
■□ 今回は「ノンVOCインキ」などの情報をお届けします。 □■

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「世の中が動く9月」こんなフレーズが決まり文句になりそうなくらい、何かが起こる9月。
麻生氏が第92代首相に指名され、麻生新政権が発足しました。
スポーツでは、イチローが、メジャータイ記録8年連続200安打を達成。
日本のプロ野球でも、巨人が阪神との天王山で阪神を抑え、首位タイに。
いろんな山が動いています。そんなドラマを尻目に、秋の草花を眺めに出かけるのもいいですね。
江戸の町屋風の庭園が楽しめる「向島百花園」では、萩が見ごろです。

●[向島百花園] http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index032.html

+CONTENTS
┣ ネットでお取り寄せ 「カニ」
┣ 印刷豆知識 「ノンVOCインキ」
┗ いまどきの流行りモノ 「蟹工船」

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◆◇◆ネットでお取り寄せ◆◇◆ 第94回
今回は「カニ」

一年中食べられるカニですが、本当は旬があることをご存じですか?
カニには禁漁期間が設けられているので、解禁期間に産地へ行って、とれたてのカニを食すのが、もっともおいしい食べ方なのです。
ズワイガニの旬は12月〜翌年3月、越前ガニ、松葉ガニは11月に解禁。ちなみに今は、北海道のタラバガニが旬。
最近は北海道産のタラバも稀少なものになってしまいましたが、食欲の増す秋に、ちょっとフンパツ、カニのお取り寄せはいかがでしょう。

●[かにのマルマサ] http://www.kani-marumasa.com/
●[北釧水産] http://www.hokusen.co.jp/
●[活きのいいかにお取り寄せ] http://shopping.hakonavi.ne.jp/kani/
●[かに吉] http://www.kani.bz/

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◆◇◆印刷豆知識◆◇◆ 第94回

「ノンVOCインキ」

環境についての取り組みとして、「FSCの森林認証制度」や「FSC認証紙」について紹介してきましたが、今回は「ノンVOCインキ」についてお話ししましょう。

「オフセット印刷」の印刷インキのほとんどは、芳香族成分を含まない高沸点石油系溶剤を使用したインキ、「アロマフリーインキ(AFインキ)」になっています。
高沸点石油系溶剤は、ロジン変性樹脂等を溶解し、印刷適性を得るために欠かせないものですが、溶剤に含まれている芳香族成分の発がん性が懸念されたことから、現在では、「オフセット印刷」の印刷インキのほとんどは、芳香族成分を含まない高沸点石油系溶剤を使用したインキ、「アロマフリーインキ(AFインキ)」になっています。

しかし、石油系溶剤を使用しているので、それに変わる環境にやさしいインキの開発も進んでいます。

その一つが従来使用されていた亜麻仁油や桐油、高沸点石油系溶剤の一部を大豆油で代用した「大豆油インキ(ソイインキ)」。
石油系溶剤が20〜30%削減されているので、現在は使用も増え、新聞インキ、平版インキの64%が大豆油インキになっています。

この「大豆油インキ」を、さらに発展させたのが、「ノンVOCインキ」です。

ノンVOCインキとは、インキ構成成分中の有機溶剤を、すべて大豆油、亜麻仁油、桐油、ヤシ油等の植物油等に置き換えたもの。
インキ成分中の石油系溶剤成分をゼロにし、健康被害・大気汚染の原因となる「VOC(揮発性有機化合物)」を大気中に放出しない、環境対応型インキです。このインキを使用することで、石油資源の保全、大気汚染の防止、作業環境の保全、安全確保をすることが可能になりました。

このほかにも、無溶剤の「UVインキ」や、レトルト食品などのプラスチックフィルムのグラビア印刷に使われる「ノントルエンインキ」、大気中に排出する有機溶剤を大幅に低減することができる「水性インキ」など、多くの環境対応型インキが開発されています。

水が油をはじく性質を利用した「オフセット印刷」ですが、さまざまな環境への取り組みが行われてるのです。

※ストリームスは「FSC」の認証を取得しています。
 認証番号: SGS-COC-004907 認証書発行日: 11 July 2008

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◆◇◆いまどきの流行りモノ◆◇◆ 第92回

「蟹工船」

小林多喜二の『蟹工船』(新潮文庫)が、今年になって静かなブームになっています。その昔、誰もが国語の授業で習った、あの『蟹工船』が、です。
『蟹工船』は、昭和4年に刊行された、プロレタリア文学を代表する作品。
きっかけは、毎日新聞紙上での高橋源一郎さんと雨宮処凛(かりん)さんによる、格差社会をテーマにした対談だったとか。
『蟹工船』の舞台は、カムチャッカ沖で蟹を採り缶詰にまで加工する「蟹工船」博光丸。出稼ぎ労働者たちが過労や病気で次々と倒れてゆくなか、人間的な待遇を求めて団結し、ストライキに踏み切るというストーリー。
その蟹工船の労働者たちが、今のフリーターたちの状況に似ていると発言したことから、学生たちに次第に読まれ出し、共感の輪がひろがっていったようです。
「白樺文学館多喜二ライブラリー」では、多喜二没後75周年の今年、「ワーキングプア」と『蟹工船』の労働者の共通性に注目し、『マンガ蟹工船』(東銀座出版社)を出版したり、『蟹工船』読書エッセーコンテストなどを実施したところ、多くの反響があったといいます。
とくに『マンガ蟹工船』は、全部で160ページほどですが、ストーリーをほぼ忠実になぞり、過酷な労働者たちの姿が、劇画調のタッチで描かれて読みやすいと人気。同ライブラリーのサイトで、『蟹工船』の全文を公開しているので、読んで、考えてみるのも読書の秋らしいかもしれません。

●[白樺文学館多喜二ライブラリー] http://www.takiji-library.jp/

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◆◇プレゼント◇◆

「まんがで読破シリーズ『蟹工船』」を3名さま

最後までお読みいただき、ありがとうございます。恒例のプレゼントコーナー。ご希望の方は、下記のURLからご応募ください。
http://www.streams.co.jp/

【締め切り:10月7日】
※当選された方にはメールでお知らせし、サイト上でハンドルネームを公開します。

メルマガについてのご感想もお待ちしております。
http://www.streams.co.jp/

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_|_| 編集後記 _|_|

北海道出身です。でも、地元だからってしょっちゅうカニは食べません。
そんなに食べれるもんでもありません。でも、鍋に登場する回数は、こっちより多かったかも…
そろそろ鍋の季節になりますね。今年は久々に登場してもらおうかな。

地元ではイカ刺に目が行ってしまう渡会
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【メール通信「ストリームス Magazine」】第94号

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