ストリームス Magazineバックナンバー

┃ストリームス Magazine┃ 2012/2/25発行 第177号

「ストリームス Magazine」は、毎月10・25日発行です。
■□ 今回は「どうぶつスイーツ」などの情報をお届けします。 □■
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毎年、2月の下旬といえば、アカデミー賞の授賞式。今年も2/27(月)早朝(アメリカでは2/26(日))から始まります。

今年のオスカー候補は、フランス人監督のサイレント映画『アーティスト』とマーティン・スコセッシの『ヒューゴの不思議な発明』。

LAではいま、『アーティスト』ブームで、タップダンスや出演したジャックラッセルテリアのアギーが大人気。
ハリウッド映画で名演技をした「犬」を表彰する第1回ゴールデン・カラー(Golden Collar)賞では、最高賞を受賞。
スピルバーグ監督もアギーの名犬ぶりを絶賛しているのだとか。
やはり流れは、『アーティスト』でしょうか。

+CONTENTS
┣ ネットでお取り寄せ 「どうぶつスイーツ」
┣ 印刷豆知識 「欧文書体のルーツ〜ローマン体」
┗ いまどきの流行りモノ 「マロぐま」

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◆◇◆ネットでお取り寄せ◆◇◆ 第177回
今回は「どうぶつスイーツ」

「どうぶつスイーツ」にカテゴライズされるお菓子が実際にあるわけではありませんが、「どうぶつ」ネタにちなんで、どうぶつをモチーフにした、チャーミングなスイーツを集めてみました。見てかわいく、食べてももちろんおいしい、かわいいスイーツばかり。ホワイトデー用にも、喜ばれることうけあいです。

●[お絵かきマカロン 「動物っこ」]
http://shop.gnavi.co.jp/aionline-japan/event/278409/
●[西洋菓子周五郎 ゆめねこ]
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●[UCHU wagashiの落雁]
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◆◇◆印刷豆知識◆◇◆ 第177回

「欧文書体のルーツ〜ローマン体」

駅の看板や、パッケージに書かれた商品名など、私たちは日頃、身の回りではたくさんの「欧文書体」を目にしています。

欧文書体は、大きく2つに分けられます。
1つは、「ローマン体」といわれる、縦線と横線で太さが違い、「セリフ」と呼ばれるヒゲのような突起がついた書体。そしてもう1つが、縦線と横線に差がなく、セリフがない「サンセリフ体」という書体です。

ローマン体は、15世紀後半のルネサンス時代に、古代ローマの碑文と、ギリシャ・ローマ時代の写本を模した人文主義者の文字とが融合して活字化されました。それ以来、読みやすい書体として、書物の本文などに使われています。

金属活字を使った活版印刷技術は、1445年頃のドイツで、グーテンベルクが発明しました。このとき印刷された聖書に使われていたのは、「ブラックレター体」という書体です。その後、印刷術はイタリアへ渡り、1470年頃にはニコラ・ジェンソンなどにより、活字でも「ローマン体」が使われるようになりました。これら初期のローマン体は、「ベネチアン・ローマン」と呼ばれています。

さらに20〜30年ほどたつと、ベネチアのアルダス・マヌティウスにより、「オールド・ローマン」と呼ばれるローマン体になりました。そして、16世紀にはフランスのクロード・ギャラモン、17世紀にはオランダのクリストフェル・ファン・ダイク、18世紀にはイギリスのウィリアム・キャズロンらの手で成熟されていきます。

同時期にはイギリスで、ジョン・バスカヴィルによって「トランジショナル(過渡期という意味)・ローマン」という書体が作られ、これが、ジャンバティスタ・ボドニの「モダン・ローマン」へとつながっていきます。このように、ドイツで生まれたグーテンベルクの「ブラックレター体」は、イタリア〜フランス〜オランダ〜イギリスと、ヨーロッパの国々に伝わり、書体デザイナーたちの手によって洗練されていったのですね。

「ローマン体」の最終形ともいえるボドニが亡くなった19世紀は産業革命の時代。この時代に、手動式だった印刷機も、蒸気を使った印刷機が登場し、印刷は高速化され、商業印刷も増えていきます。また、1884年には、「機械式活字父型(母型)彫刻機」や「自動活字鋳植機」が発明され、書体の数は増え、組版やレイアウトのシステムも成熟していきます。印刷所の仕事も分業されるようになり、それまでは印刷現場で行われていた「印刷誌面を設計する」仕事は切り離され、今でいう「グラフィックデザイナー」という存在につながっていくのです。

この時代のイギリスは、産業革命、印刷産業の中心でした。たくさんの活字書体が作られ、ポスターやチラシなどの広告には、装飾の多い「ディスプレイ書体」が、秩序なく埋めつくされていくようになります。これらの作風は、「ヴィクトリア朝のタイポグラフィ」と呼ばれています。必ずしも、品位を表すものではなく、華美なデザインを皮肉にたとえたものでもありました。しかし、この過剰な装飾的表現が、もう一つの書体「サンセリフ体」の誕生につながっていくのです。

次回は、この「サンセリフ体」についてお話ししていきます。

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◆◇◆いまどきの流行りモノ◆◇◆ 第175回

「マロぐま」

2/21にパンダのリーリーとシンシンの1周年を迎えた上野動物園。
最近では、運動量が減ってしまわないよう、足腰の筋肉を鍛える「筋トレ」も行っているとか。リンゴや団子を刺した長い竹竿を2頭の頭上で動かして、後ろ肢だけで歩かせようというもの。最近では2頭とも、上手に歩くようになったとか。日時は決めていないらしいので、運よく見られたらラッキーですね。

人気なのはパンダばかりではありません。いま、園内で人気急上昇中なのが、ホッキョクグマのユキオ。彼に会えるのは、「ホッキョクグマとアザラシの海」。昨年10月にオープンしたばかりの施設で、北極海の環境を再現した1階の「水と氷の回廊」では、ホッキョクグマの水中でのダイナミックな行動を間近に観察することができます。
しかし、それだけでは、フツーのホッキョクグマ。ユキオは、平安時代の貴族のような麿まゆげをしていることから、「マロぐま」と呼ばれて大人気なのです。
なぜ、ホッキョクグマに黒いまゆげが? じつは、これ、まゆげではありません。出入り口のドアを自分の頭で押し上げるために、額の部分の体毛が薄くなり、地肌の黒い部分が見えて、麿まゆげのようになっているらしい。偶然の産物なので、いつまで見られるかはわからないのだとか。

そう言われると、ちょっと見たくなっちゃいますよね。話題の人(笑)になってからは、休日などは長蛇の列になっているといいます。平日や午前中がねらい目です。サクラの季節には、上野の森が人でいっぱいになるので、人出の少ない今のうちがおすすめです。

●[上野動物園のパンダ情報サイト]
http://www.ueno-panda.jp/
●[上野動物園]
http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/

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_|_| 編集後記 _|_|

もうすぐアカデミー賞の授賞式。
いつも本と映画どちらを先にしようか悩みます。
先に本を読んでしまうと映画の展開に物足りなさを感じることが多いのは自分だけ?
でもアカデミー賞作品くらいは映画館で観たいものですね。

まだまだ寒く、結局家でDVD鑑賞の佐々木
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【メール通信「ストリームス Magazine」】第177号

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