┃ストリームス Magazine┃ 2008/1/25発行 第78号
「ストリームス Magazine」は、毎月10・25日発行です。
■□ 今回は「『広辞苑』に見る印刷術」などの情報をお届けします。 □■
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アカデミー賞の各賞候補が発表されました。
《作品賞》では、コーエン兄弟の『ノーカントリー』や、ジョー・ライトの『つぐない』、ポール・トーマス・アンダースンの『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』など。あとは、《主演男優賞》が豪華ですねえ! ジョージ・クルーニー、ジョニー・デップ、ダニエル・デイ=ルイス、トミー・リー・ジョーンズ、ヴィゴ・モーテンセン!
現在、アメリカ映画界は、脚本家組合のストで揺れていますが、授賞式までには落としどころが見えてくるのでしょうか。俳優たちの出ない授賞式なんて!
(筆者は、レッドカーペットの華やかな授賞式を見るの、毎年楽しみにしてるんです(笑))
+CONTENTS
┣ ネットでお取り寄せ 「風呂敷」
┣ 印刷豆知識 「『広辞苑』に見る印刷術」
┗ いまどきの流行りモノ 「大人力検定」
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◆◇◆ネットでお取り寄せ◆◇◆ 第78回
今回は「風呂敷」
「手みやげ」や「お持たせ」にもぴったりな、おいしいものをたくさん紹介している本コーナー。今回は、その手みやげを「包む」のにぴったりな"風呂敷"をご紹介しましょう。
風呂敷はつまり、日本に古くからあった「エコバッグ」。ストリームスからも近い神楽坂には風呂敷専門店「ふろしきや やまとなでしこ」がオープンするなど、いま、風呂敷がちょっとしたブームなのです。現代感覚の素敵な風呂敷がたくさん出ていて、着物の楽しさにも通ずる、柄を楽しむ感覚、なかなかよいものです。意外だったのが、旅行のときなどの小物の整理に活躍すること。ポーチなどよりかさばらないし、なんといってもカワイイ! これはおすすめします。
●[ふろしきや やまとなでしこ] http://yamatonadeshiko-tokyo.com/
●[いせ辰 風呂敷] http://item.rakuten.co.jp/wakei-seijyaku/c/0000000324/
●[ふろしき倶楽部] http://www.rakuten.ne.jp/gold/f-club/
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◆◇◆印刷豆知識◆◇◆ 第78回
「『広辞苑』に見る印刷術」
『広辞苑』の第六版が1月11日に発売されました。
日本語辞典の代名詞である『広辞苑』が改訂新版を出すのは、10年ぶりなのだとか。この版では、「イケ面」「ニート」など、新しく約1万語が追加されているそうです。
1955年5月25日に第一版が発行されて以来変わらない、あの青いクロス張りのぶ厚い辞典。そこには、本づくり、つまりはさまざまな印刷術が濃縮されています。この『広辞苑』を例にとって、印刷の世界をのぞいてみましょう。
まずは《活字》。『広辞苑』の組版は、第三版(1983年12月6日発行)からコンピュータ組版技術を導入したそうです。活版印刷が減少し、デジタル化していった時代ですね。使っている書体は「秀英体」。デザインなどを仕事にしている方にはおなじみの、この書体。明治時代から使われている美しく格調のある明朝体で、大日本印刷の前身の秀英舎時代から受け継がれているものです。
秀英舎は、まだ木版による印刷が多かった時代に、いち早く活字の印刷を始め、『明教新誌』『東京横浜毎日新聞』などの印刷を始めています。秀英体は、明治15年に「秀英舎鋳造部製文堂」で開発され、明治末期に書風が完成しました。
『広辞苑』のページをめくっていると感じる、なんともクラシックな雰囲気は、やはりこの秀英体によるところが大きいのではないでしょうか。明治の雰囲気だったのですね。
組版を行っているのは、DNPユニプロセスという会社。秀英体の画線修正など、地道な再生の作業は今も続いているそうです。
それから、今度の『広辞苑』では、《紙》もリニューアルされています。今回新しく約1万語が追加されたと書きましたが、それでも本の厚さと重さはこれまでと変わらないのだとか。つまり、紙自体は薄くなったわけですが、それでも「裏写りが気にならない」「適度にしなる」「ページを繰りやすくするコーティングをする」「目にやさしい薄クリーム色にする」などの特徴を持った、新しい本文洋紙を開発したのだそうです。
国民的辞典といわれる『広辞苑』ならではのこだわり、すごいですね。次回もまた、『広辞苑』から読む印刷術のお話を続けてみたいと思います。
●[広辞苑] http://www.iwanami.co.jp/kojien/
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◆◇◆いまどきの流行りモノ◆◇◆ 第76回
「大人力検定」
石原壮一郎の提唱する「大人シリーズ」が、ビジネスマン、働きマンたちの教科書として、定着しつつあるようです。
『大人養成講座』に始まって、『大人の女養成講座』など、「大人本」シリーズを出し続けていた著者が、検定ブームに乗っかって出した(笑)『大人力検定』(文藝春秋、2004年6月発売)が大ヒット! という流れなのですが(失礼)、確かにこの『大人力検定』には、なるほど〜と思う、大人の処世術がいっぱいです。あざといですけどね(笑)。世渡り上手な人は、無意識のうちにやってることですけどね(笑)。
著者サイトには、ウェブからできるミニ大人検定、「大人力道場」(ビジネス編/恋愛編)もあるので、一度お試しを。
こういう本がウケるというのは、マジメに捉えれば、それだけ「真の大人」が少ないっていうことになるのでしょうけど、「大人になりたくない」人が増えているともいえますが。
今は、笑ってナンボのお笑い時代ですから。
この本を読み終わって、「自分もまだまだだな…。努力しなくちゃ」と思うか、「こんな大人になりたくねえよ」と笑って著者にツッこむか(笑)。
そういう2ウェイなところも含めて、ウケているのかもしれません。
ニンテンドーDS版『大人力検定』と『大人の女力検定』も発売中です。
●[石原壮一郎の大人マガジン] http://www2t.biglobe.ne.jp/~isihara/index.html
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◆◇プレゼント◇◆
「いせ辰 風呂敷」を1名さま
最後までお読みいただき、ありがとうございます。恒例のプレゼントコーナー。ご希望の方は、下記のURLからご応募ください。
http://www.streams.co.jp/data/mail.html
【締め切り:2月7日】
※当選された方にはメールでお知らせし、サイト上でハンドルネームを公開します。
メルマガについてのご感想もお待ちしております。
http://www.streams.co.jp/
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_|_| 編集後記 _|_|
「大人」と呼ばれる年齢になり、はや8年。
未だに大人になったなぁと実感できる場面に出くわしません。
…『大人養成講座』読もーっと。
いつまでも気分は高校生のイケガメ
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【メール通信「ストリームス Magazine」】第78号
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