ストリームス Magazineバックナンバー

┃ストリームス Magazine┃ 2015/5/11発行 第253号

「ストリームス Magazine」は、毎月10・25日発行です。
■□ 今回は「目にするデザインの影で活躍している『染料』」などの情報をお届けします。 □■

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今月10日、88年間という長い歴史を培ってきた、宮城県の水族館「マリンピア松島水族館」が閉館を迎えました。
昭和2年開業で、太平洋戦争を経て102年もの歴史を誇る富山県の魚津水族館に続き国内では2番目の営業年数でした。

松島湾に面したマリンピア松島水族館。
平成23年の東日本大震災では、約1.8メートルの津波が押し寄せ水槽の循環装置が故障した影響で、展示された約4000種のうち5%の生き物が被害に遭いました。
震災から約1ヵ月後、スタッフたちの懸命な対応により営業は再開されたものの、老朽化によりあえなく閉館を迎えることになりました。

最終日には写真やパネルでその歴史を振り返るイベントが行われましたが、動物や魚たちは仙台市で7月にオープンする「仙台うみの杜水族館」に移されることが決定しています。
歴史あるものがなくなるというのは寂しさも募りますが、代々愛されてきた水族館の存在は、人々の心や記憶に強く残っています。

●[宮城・松島水族館、88年の歴史に幕 震災乗り越えるも老朽化に勝てず]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150505-00000530-san-soci

+CONTENTS
┣ 印刷豆知識「目にするデザインの影で活躍している『染料』」
┣ ストリームス「+AR」体験記「結婚式の招待状に思い出の場所で撮影したメッセージを」
┗ いまどきの流行りモノ「洋服や憧れの旧車など。分野の拡大する“シェア”ビジネス」

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◆◇◆印刷豆知識◆◇◆

「目にするデザインの影で活躍している『染料』」

印刷に使われるインクには「顔料系」と「染料系」があります。
今回は「染料」に注目して、その歴史や現状を紹介していきます。

■顔料と染料。商業印刷の世界はどうなっている?
一般的なインクジェットプリンタでは染料系インクが主流です。
液体に溶けやすく、ヘッドの目詰りがしづらいという理由から汎用されています。
一方、弊社の手がける商業印刷では、文字や図版などのデザインを印刷するために顔料系インキが使われています。
染料と比べて、耐水性や紫外線への耐久性などが優れているという理由からです。
では、染料はどこで活躍しているのか。
一つは、繊維になじみやすいという性質からカラーの上質紙や和紙など、紙そのものを染め上げるのに使われています。
タオルやTシャツなどのノベルティでは、その味わいからデザインの印刷に使われる場合もあります。

■古代エジプトや古代ローマ、日本でも使われ続ける染料の歴史
ここで少し、染料の歴史を掘り下げてみましょう。古代エジプトや古代ローマでは、遺跡から貴族の衣服など染料を使ったものが発見されています。
また、日本でも歴史書『魏志倭人伝』にて、旧中国王朝へ茜や藍を使った織物「絳青かとり(こうせいかとり)」が献上されたという記録も残されています。
染料が工業化されたのは19世紀。
ロンドン出身の化学者であるウィリアム・バーキン博士が世界初の「モーブ」と呼ばれる人工染料を開発し、以降、合成染料が世界的に広く使われ始めました。

■環境への影響に配慮して見直される天然染料
工業化され使われるようになった染料。大量生産が可能になってからは、生産時の排水や使用される触媒を理由に環境への影響が取りざたされるようになりました。
そのため近年ではふたたび植物由来の天然染料に目を向けるインキメーカーもあります。
ふだん私たちが飲むお茶の葉や、日本の春を代表する桜を使ったものなど、原料もさまざまです。
化学的に生成されたものより色あせしやすいですが、経年劣化による独特な風合いを楽しめるという声もあります。

文字や図版などのデザインだけではなく、色付けも印刷物にとっては欠かせない要素です。
その原料に目を向けてみると、手に取ったものの価値もまた違った視点から見えてくるかもしれません。

●[染色の歴史|ダイロンジャパン]
http://www.dylon.co.jp/corporate/dye.html
●[日本藍の歴史について|本藍染 雅織工房]
http://www.miyabiori.jp/naturalindigo/history.html

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◆◇◆ストリームス「+AR」体験記◆◇◆

「結婚式の招待状に思い出の場所で撮影したメッセージを」

入籍から約半年。今年6月にようやく結婚式を迎えます。
日頃からお世話になっている方々へ招待状を発送するにあたり、ストリームスの「+AR」を使ったものを作成しました。

年が明けてから徐々に打ち合わせなどで忙しくなり、妻と一緒に「どんなメッセージにしようか」としばらく悩みましたが、妻からの提案により二人の思い出の場所へ。
海の見える公園で「この場所でプロポーズして、このたび結婚することとなりました」とみなさんへの想いを撮影してみました。

当日は引き出物にも「+AR」を使ったメッセージカードを入れる予定です。
撮影のときはちょっと照れ臭くも、改めて「結婚したんだな」という実感もわいてきました。
二人の記憶に残る結婚式となるよう、緊張もありつつ今からワクワクしています。

ストリームスの「+AR」は既存の印刷物やオリジナルの印刷物へ加工して、動画などの電子データを読み込ませる画期的なサービスです。
データは「COCOAR」アプリを入れたスマホやタブレットで閲覧可能。
どなたでも気軽にご利用できます。紙だけでは伝わらない、プラスアルファのメッセージをあなたも届けてみませんか?

ストリームスでは「+AR」や印刷物、Webサイト制作、事務局代行などの各種サービスを提供しています。
ご依頼やご相談などありましたら下記サイトよりお問合せ下さい。

【ストリームスプラスARのお問合せなどはこちら】⇒https://www.splusar.com

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◆◇◆いまどきの流行りモノ◆◇◆

「洋服や憧れの旧車など。分野の拡大する“シェア”ビジネス」

さまざまなモノを不特定多数の人たちで使い分ける“シェア”という選択肢。
レンタルDVDなどは定番ですが、近年ではその対象となるモノが多くの分野へと拡大しています。

昨年12月にスタートした「airCloset」は、月額制でプロのスタイリストが選んだ洋服を毎月楽しめるというサービスです。
登録者はスタートから1ヶ月で4万人超え。無制限で交換可能というシステムもあり、女性達の間で話題になりました。

また、コインパーキング大手のタイムズは、自社のカーレンタルサービス「Service X」のラインナップを拡充。
高級スポーツ車や旧車などを取り揃え、時間単位での貸し出しを行っています。

シェア文化が浸透した背景には、モノを持つことそのものをステータスとする時代から、モノの価値や内容を見定める時代への変化があるという意見もあります。
今後、さらに対象となる分野は拡大していきそうです。

●[airCloset]
https://www.air-closet.com/users/sign_in
●[Service X|タイムズ カー レンタル]
http://rental.timescar.jp/x/index.html
●[月額制洋服レンタルが人気 「シェア文化」の浸透が一因か]
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150418-00000005-pseven-bus_all

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◆◇プレゼント◇◆
「伊藤久右衛門 宇治抹茶半熟チーズケーキ」を1名様

最後までお読みいただき、ありがとうございます。恒例のプレゼントコーナー。
プレゼントのご応募は下記URLより直接お申し込みください。
http://www.streams.co.jp/contents/present.html

【締め切り:5月22日】
※当選された方にはメールでお知らせし、サイト上でハンドルネームを公開します。

メルマガについてのご感想をお待ちしております。
http://www.streams.co.jp/

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_|_| 編集後記 _|_|

最近だとシェアハウス的なものも増えてきて、日本人のお金の使い方が変化していますね。
バブル以後の「節約」とはまた違う感覚が面白いです。

でもルームシェアはしないと思う冨田
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【メール通信「ストリームス Magazine」】第253号

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